私の社会人基礎力って?
- 2011年5月16日
- (コラム就業歳時記)
企業での研究や実務を経て、大学での教員をしている私にとって、社会人としての基礎はどこで身につけただろうか? 企業に入れば、入社直後の集合研修、語学研修などを経験してきたが、社会人として生きる上での心構えの必要性を感じたのは、on the job trainingで「コストの重要性」を知ったときであろう。特に、私の入社後は円高が進行していたときで、「給料が一番高いのは、日本人である」と言われたときには、驚きを隠せなかった。
今やグローバル市場で競争をしている企業にとって、コストの問題は避けて通れないので、このままでは新興国の産業に取って代わられてしまう。単純にコストだけで勝負するのでは、我が国の産業は負ける可能性が高いので、製品の付加価値を高めることが重要であると認識したことが、私にとって社会人の基礎となった。
社会人基礎力・学部教育部会 成田暢彦