外部講師招へいで社会人基礎力向上へ

2011年5月25日
取り組み報告

講演する徳永重生氏

 就業力育成支援事業の採択に伴い今年度から試行的に始まった社会人基礎力育成科目の一環として5月19日、第1回目の外部講師の講演会がありました。初の講師にはフルハシ環境総合研究所の環境経営プロデューサー、徳永重生氏=写真=を招へい。講演は「ビジネスにおける自然科学の重要性」をテーマに「環境情報ビジネス概論」のなかで行われました。

 徳永氏は現在、環境コンサルティングとして活躍。以前は印鑑で有名な「シヤチハタ工業」に勤務しており、その経験を基に講演。フルハシ環境総研での環境教育の一例をビデオで紹介した後、新しいものを生み出す力として、個人や組織の創造力が必要なことを説き、個人では知識や情報の収集が欠かせないことを説明しました。

 また、17世紀スペインの画家、ベラスケスの最も有名な作品である「ラス・メニーナス(女官たち)」を題材に、この絵から何が読み取れるのかを、学生と共に考察。絵画の中に鏡があり、誰がどの方向を向いているのか、何に興味を示しているのかなどの考察を解説しました。

 徳永氏は、何にでも興味を持つことや「なぜ」という疑問を持つことから、社会人として生きる活力が得られることを力説。企業でも活用されている「ブレインストーミング」の手法によって、企業での製品開発に役立てている事例を紹介し、多面的な観点から分析することの重要性を示しました。

 学生からは「実務経験に基づいた話を聞けたことで、自然科学に対する興味が高まった」という意見も聞くことが出来ました。今後、社会人基礎力育成科目の充実と、学生の目指すべき方向性を示す「前に踏み出す力」を高めることが期待できます。

社会人基礎力・学部教育部会 成田暢彦

文部科学省WEBサイト

大学生の就業力育成支援事業
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/shugyou/1292891.htm

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