私のインターンシップ
- 2011年5月27日
- (コラム就業歳時記)
私の学生時代は就業体験(インターンシップ)のことを「実習」と呼んでいた。1971年の夏に、私を実習生として受け入れてくれたのは建設省関東地方建設局霞ヶ浦工事事務所であった。実習生は私のほかに、鹿児島からも学生が参加した。このときの体験は、その後の私の進路に大きな影響を及ぼすことになり、私は1973年に生まれ故郷の県に公務員として就職した。
公務員というのは、日常的な仕事を無難にこなすのはもちろんのこと、一旦ことが起これば、寝食を忘れるような過酷な状況に追い込まれることを、実習の際に少なからず実感したように記憶している。そして、28年間の公務員生活を振り返ってみると、若き日の新鮮な就業体験が、自分の職業意識の底流を通奏低音のように流れていたように思えるのである。
学生支援推進部会 加藤哲男