私の仕事の変化
- 2011年6月27日
- (コラム就業歳時記)
様々な仕事経験で得たものを、ステップ毎に整理して、仕事の駆動力を考えてみよう。
(1) 【企業での実務】鉄鋼会社への就職を選択したことが、長い転勤生活の始めでした。初めて九州の地で生活しましたが、現場ではプロジェクト担当となったため、夜の11時に帰宅した後会社から呼び出しで2時に再度出社するという厳しい生活も体験しました。しかし、この体験が私の企業生活の礎を造ってくれたことは間違いありません。
(2) 【企業での研究】現場から企業の研究に異動しました。基礎研究と共に、当然「売れる商品の開発」を目指し、技術営業を経験しました。さらに、国からの研究委託を得て、研究することのメリットなども学びました。
(3) 【環境との出会い】特殊法人に出向し、中国を中心とする東南アジアを環境面で技術移転する業務に携わりました。技術移転について中国政府や企業と協議することが主な業務で、これが環境を研究するきっかけになりました。
(4) 【環境の研究】国の研究機関で環境を評価する手法を学ぶ機会を得ました。この研究所での成果が、大学での教育研究を始める基礎となっています。
(5) 【環境の専門家】成果を企業で活用するため、種々のプロジェクトを公益法人で実施しました。また、企業に対するコンサルティングや教育を担いました。
(6) 【大学での教育研究】経験の積み重ねが、新しい事柄に挑戦する私のバックグラウンドを作っています。
多くの業務や企業などでの活動が、私の考え方や生き方を形成してきましたが、どんな仕事でも先輩たちに追いついて、それを超える仕事内容を目指すことを目標にしてきました。まずは、新しい知識を吸収することが必要で、人はいつまでも勉強を継続することが必要と痛感しています。よく言われるように、人はパンのために働くのではなく、自らの実現(生き甲斐)のために働くのです。
社会人基礎力・学部教育部会 成田暢彦