海外での就業について考える
- 2011年10月6日
- (コラム就業歳時記)
今年の夏は「第9次名古屋産業大学緑の協力隊」のメンバーとして内モンゴル自治区オルドス市恩格貝を6年ぶりに訪問した。そして、大学を卒業または大学院を修了したあとの学生たちの進路について思いを巡らすことになったのである。
緑の協力隊は今年で9回目を迎えたが、2000年の第1次隊から名古屋産業大学の学生が参加している。そして、このプロジェクトへの参加経験は、次の視点から社会人として働くようになってからも役立つのではないかと思っている。第一の視点は、日本人が海外で貢献しているということの実感である。協力隊の緑化活動はわずか三日間であるが、現地には日本人スタッフが滞在しており、その方たちの年間を通した日常的な活躍が豊かな森林の育成に大きな役割を果たしていることを、具に体感してくるのである。第二の視点は、海外における産業振興の実態を見聞できることである。今回の訪問地では、沙漠緑化地区におけるクロレラ栽培や大規模牧草地の養生をはじめ、草原観光や革製品工業など、様々な種類の産業実態を知ることができた。
名古屋産業大学が実施している就業力育成支援事業では、海外インターンシップを予定しているが、海外での就業体験を目指す学生たちには、様々な機会を通じて、海外の諸国における産業実態の情報把握に心掛けてもらいたいものである。
学生支援推進部会 加藤哲男