就社と就業
- 2011年10月28日
- (コラム就業歳時記)
-
就職活動の基本は、「就社ではなく、就業(職)である」とよく言われます。つまり、職業に就くのであり、企業を選ぶのではないと…。
企業名は、TVのコマーシャルや新聞に数多く示され、多くの人に認知されている最終製品を販売している企業もありますが、最終製品の供給に至るまでには数多くの職業が関与しなければ製品は完結しません。タイの洪水で、日本での車製造にも影響を受けていることからも、サプライチェーンの重要性がわかります。就業(職)を考えると、最終製品に目を向けがちですが、それを支える職業も必要なことを忘れてはなりません。
しかし、特殊な資格が必要な職業でない限り職業の選択枝は幅広く、夢を追求することも可能です。一方で、現実を見据えた選択も必要になります。これらの接点を見つけることが、就業に相当するのでしょう。給料の程度は結果であり、決して給料の高さで職業を選択することはできません。
私自身がこれらの基準で就業したことに自信はありませんが、25年も働いたので自分に合致した職業であったと思います。残念ながら、社長は実現しませんでした…。
社会人基礎力・学部教育部会 成田暢彦