「働く」という芸術の完成へ・・・

2011年12月9日
コラム就業歳時記

 人に喜んでもらえたかもしれないと感じるとき、人の役に立ったかもしれないと思える瞬間の中に、「働くことの意義」といったものが見えてくるのかもしれない。そのような喜びの時間はたとえ瞬時のものであったとしても、「働く」中でそのような場面には多く出会うことができる。

 例えば、音楽家が人の心を癒すとき、美容師が人の髪形を仕上げるとき、子どもが自分の課題をやり終えた姿を教師が目の前にするとき、等。私はこういった場面や人の中に、「働く」ということを思い描いていた。

 一方で、この喜びの時間に出会える人たちは、多くの時間と労力を自己鍛錬にも費やす。そして、この鍛錬はある意味では鍛錬と表現するにふさわしくなく、むしろ自己を成長させる喜びであり達成感とも呼べるのだろう。

 真摯に自己に向き合い自己の課題に向き合う人の働き方は、自分も喜び人をも喜ばす、いわゆる「自利・利他」の哲学に裏付けられた一種の芸術作品である。

 現段階での「働く」ことについてのこの考えは、実際に「働く」経験を積む中で、またもっと別の形へと進化していくだろう、と期待する。

社会人基礎力・学部教育部会 岩瀬真寿美

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