「社会人基礎力・学部教育部会」の取り組み概要
- 2011年4月29日
- (取り組み報告)
本部会は「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」である社会人基礎力を、講義や演習をとおして修得することを目指しています。この基礎力は、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力で構成されています。
本学では、2009年度に対象となる科目を9科目設定し、科目に応じて「力」を伸ばすための工夫をしてきました。具体的な科目の事例として、「ことばの機能」では、言語技術に関する講義に併せて、道案内や効果的な文章作成に関する実習とグループワークを実施しました。これらの成果として、グループワークを通して、社会人に不可欠な基礎力である他者との対話を学生は経験し、読む・書く・話す・聞くといった言語技術における相手の存在の重要性を学生が学びました。さらに、今後学生が受講することになる英語科目や海外インターンシップを通して海外で活躍できる人材となるための「前に踏み出す力」を育成する予定です。
また、「教養ゼミナールⅠ」では、地域清掃、AEDの講習、自領域説明会を実施しました。「教養ゼミナールⅠ」では、清掃を通した地域との協働、人命救助への関与、2年次以降の学修領域と自身のキャリア形成への積極的な関心を高めることができました。平成23年度には、対象科目を15科目以上に拡げ、社会人基礎力の向上を目指した具体的な取り組みを普及させていく予定です。
社会人基礎力・学部教育部会 成田暢彦