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集中講義で里山・湿地のフィールドワークと情報交換会!

環境ビジネスコースの長谷川先生が担当する夏季集中講義『フィールドワークの技法』では、地域の自然資源や観光資源を対象に、そのマネジメントに関する課題解決や提案を行うためのフィールドワークを行います。調査の企画から、方法の検討、実施、結果のまとめ、管理者への結果報告までを一貫して経験し、フィールドワークによる課題解決や地域の魅力向上のための方法の基礎を実践的に学びます。

今年度は、尾張旭市新居町寺田の里山及び湿地を対象地として、植生調査や絶滅危惧植物の生育環境調査を実施し、現地の保全団体の皆様、尾張旭市関係部局の皆様と環境省の新たな保護区の制度である自然共生サイトの申請に向けての情報交換会を行いました。

                

具体的には、地域で大切にされているエドヒガンが生育するエリアの植物相調査、寺田の湿地の土壌環境調査、東海地方固有の絶滅危惧植物であるマメナシやシマジタムラソウのサイズ計測や生育環境調査を実施しました。これらの調査結果について、植生図やフロラリストの作成、湿地の土壌環境の分析、マメナシの生育状況やシマジタムラソウの生育環境の分析などを行い、15ページの報告書を作成しました。

関係者の皆様と情報交換を行い、寺田と里山及び湿地について、自然共生サイトの申請に向けて協働で話を進めていくこととなりました。

受講した学生からは、次の様な感想がありました。

  • 環境を記録し、資料として残すことの重要性に気付いた。
  • 現場での観察や体験を通じて、理論だけでは得られない具体的な理解を深め、客観性と実践力を養うことの重要さに気づきいた。
  • 資料やネットでは知り得ない情報を知ることができるフィールドワークの必要性を感じた。
  • 報告会に対して嫌な気持ちがあったが、報告会を終えた後は達成感を強く感じた。
  • 大学って感じの講義でやりがいを感じた。一部出られなかった事がとても悔しいと思うくらい楽しかった。

環境ビジネスコースでは環境をビジネスの視点で学修し、環境マネジメントのプロを目指します。キャンパス内の学修だけではなく、地域連携などキャンパス外での学びも大切にしています。