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◇愛情教育、この指とまれ◇その248◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.58 竹澤 伸一 

 「親孝行の目的で、プロサッカー選手になることを目標にしている」芹沢諒くんの「夢」の続き。明らかに芹沢くんは「情」の人ですが、「理性」の人でもあります。それは次の言葉に表れています。

 「プロサッカー選手になるためには、サッカーだけをやっていてもなれないと思うんです。高校時代に培った人間性を、さらに磨いて、自立した大人になっていくことが必要だと思うんですよね。」芹沢くんが、「自立(自律)するために自らに課していること。(1)一人暮らしをして、日常生活のすべてを自分でやり抜くこと。(2)部活動と学修を両立させ、なおかつ何とか時間を少しでも生み出してアルバイトをして、親御さんの経済的負担を軽減すること。

 「そんなこと、ふつうの大学生ならみんなやっているさ。」という声が聞こえてきそうですが、果たしてそうでしょうか?学修・部活動・アルバイト・日常生活、この4者の「質」の向上を、常に考えている大学生って、そうそういるものではないと思います。4者のどこかで手を抜いたり、「まあ、いいや。」になっていないでしょうか?

 本連載に数度登場した「凡事徹底」という言葉、読者の皆さま、覚えていらっしゃいますか?芹沢くんは、この「凡事徹底」を地で行っている人のように思えます。

(つづく)