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◇愛情教育、この指とまれ◇その550◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.50 竹澤 伸一

まもなく改元がおこなわれ、時代は平成から令和に変わります。「アクティブラーニング」が言われ出した平成から令和に変わっても、児童・生徒・学生に本当の力をつけるために、「アクティブラーニング」の有効性は微塵も動かないと思います。

この連載が始まって50回。読者の皆さまから、毎日たくさんのメール等をいただきました。その中で、私がもっとも印象に残っているメールをご紹介いたします。送り主はSさん。女子高校生です。

「(前略)独演会しかできない先生は、学生を怖がっているんじゃないですか?高校でも、ごくたまに見かけます。チョークを握りっぱなしで、しゃべっては書き、しゃべっては書きを繰り返している先生。自分では、面白いこと、興味深いことをしゃべっているつもりかも知れませんが、意味もなく真面目な学生が、黒板の字を丸ごと写しているだけで、授業(講義?)内容は大半の学生の心には響いていません。(中略)学生が反応するのは、その先生が『ここ大事だから。テストに出るから。』と言った時だけ。ひどい先生だと、質問さえも受けつけません。(中略)質問されたり、ましてや意見なんかを言われるのが怖いんですよ。会社のトップにも、こんな人、多いんじゃないですか?(中略)自分の授業に、本当に自信がある人は、ちゃんと学生と目と目を合わせて授業をしますよ。学生も、それをわかっているから、私語もしないし、先生も注意などする必要もないし。(中略)私たちが、授業で一番知りたいのは、その授業内容に対して、隣にいる学生が何を考えているかなんです。だからアクティブラーニングには共感します。先生の顔も、友だちの顔も、よく見えるので。(後略)」

Sさん、私はあなたに大切なことを教わりました。ありがとうございます。

(つづく)