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◇愛情教育、この指とまれ◇その581◇令和の時代を生き抜く 名産大1年生物語 vol.31 竹澤 伸一

Cくん(仮名)。近畿地方の大都市から、名産大にやってきました。Cくんの目標、言葉を変えれば「夢」。「大学卒業後、社会人野球でプレーを続け、限界が来たら、第2の人生として教員になり、生徒を、部員を育てたいと思っています。」

では、Cくんのめざす社会人野球とは何でしょう。社会人野球には、「会社登録」(企業チーム)と「クラブ登録」(クラブチーム)の2種類があります。また、クラブ組織の運営形態であっても、複数の企業や団体に選手が所属し、所属先の企業などから給与などを受け取る場合は「広域複合企業チーム」となり、「会社登録」と同等の扱いを受けるそうです。

そこで、名産大の地元の、愛知県の社会人野球チームについて調べてみました。例えば「企業チーム」。「王子」「JR東海」「東邦ガス」「トヨタ自動車」・・などのチームがあります。次に「クラブチーム」としては、「愛知ベースボール倶楽部」「エディオンBLITZ」「スポーツ総合学園SEED」「矢場とんブースターズ」・・などが登録されています。全国に視野を広げると、無数の社会人野球のチームがひしめいていて、やはり日本の野球の歴史と奥深さを感じさせられます。

Cくんは、将来、どちらかのタイプの社会人野球チームでプレーすることを望んでいることになります。そして、やがて選手として宿命的に訪れる引退を経た後、教員になって野球指導者となることを目標にしているのです。

つい先だって、イチロー選手が引退しました。あのイチローさんでさえ、引退するのです。イチローさんは教員免許は持っていないと思いますが、Cくんは取得をめざします。野球指導者は、色々な意味も込めて「スポーツビジネス」の体現者だと思います。

(つづく)