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◇愛情教育、この指とまれ◇その653◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.23竹澤 伸一

「2年生ということもあって、卒業後の具体的な目標は決まってはいません。しかし最低限、親には心配はかけたくないので、安定した職業に就きたいと思っています。」

赤堀和樹くんは、澄んだ目を向けながら語ってくれました。

赤堀くんの言う「安定した職業」・・。よく言われるのが、公務員です。名産大からも、公務員をめざす学生が、徐々に増えてきています。

読者の皆さまも、よくご存知の通り、公務員には国家公務員と地方公務員とがあります。国でも地方でも、圧倒的な数を占めるのが「行政職」です。国なら省庁の職員、地方なら都道府県や市町村の職員です。特殊なものとしては、例えば国なら、衆参両院の事務局職員や航空管制官、海上保安官、あるいは自衛官など、地方なら、警察官、消防職員などです。さらに、かつての私もそうであったように、国立・都道府県立・市町村立いずれかの、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学等の教員も、公務員ということになります。

公務員の安定度を象徴しているのが、「潰れる心配がない」ということだと思います。国によっては、残念ながら「神話」となってしまっているところもありますが、日本ではまだ、健在と言えるでしょう。でも、「平成の大合併」によって、3千を超える市町村が2千を切った今、公務員とてうかうかはしていられません。止まらない少子化の波の影響で、教員になるのも至難の業です。

それでもなお、公務員は魅力的な職業です。国民・住民のために働ける「やりがい」は、間違いなくあります。「安定」から、「使命感」や「やりがい」に気持ちがシフトできると、赤堀くんもきっと、チャレンジする気持ちが大きくなってくると思います。

(つづく)