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◇愛情教育、この指とまれ◇その687◇令和の時代を楽しもう。名産大2年生物語  vol.57竹澤 伸一

「自分にとって、やはり一人暮らしを始めたことが大きかったですね。」鈴木章互(スズキ ショウゴ)くんは、自らを振り返るように語ってくれました。

鈴木くんの実家は、愛知県の隣県にあります。けれども、部活動を一生懸命やるためには、毎日通うのは無理があります。そこでの一人暮らしです。

本連載に、1度でもメールをくださった読者の皆さまは、およそ1100人を数えます。メーリングリストを作成し、必要に応じて一斉メールをさせていただいております。およそ6割の方が本名を明かしてくださっていますが、全体の4割くらいが高校生の皆さんと、私は推計しています。読者の皆さまの中で、現在、一人暮らしをされている方は何人になるのでしょうか。高校生だと少ないでしょうね、きっと。

現在私も、千葉県から愛知県に単身赴任の身です。61歳での一人暮らしです。なかなか大変です。家人と同居していれば、支え合える部分がありますが、一人暮らしだと、何から何まで自分でやらなければなりません。そこでふと気づかされました。鈴木くんも、他の一人暮らしの名産大生も、何から何まで一人でやっているのだと。

自立心、あるいは自律心。よく使う言葉です。鈴木くんと話をしていると、頻繁にこの自立心(自律心)という言葉が出てきます。極端な話、朝何時に起きるかも、朝食を取るか取らないかも、授業に間に合って行くか行かないかも、すべて自立心(自律心)にかかっています。鈴木くんは、現状では、自分に克っています。

授業、ゼミ、部活動、そしてアルバイト。大学生なので、すべて鈴木くんが自ら選択したものです。選択して、誠実に取り組み、一定の成果をあげる。この1つ1つが、すべて自立心(自律心)のなせる業(わざ)です。推定ですが、読者の2割くらいの保護者の皆さま、一人暮らしは自立(自律)へのワンステップだと思います。

(つづく)