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◇愛情教育、この指とまれ◇その759◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.39竹澤 伸一

「1年生の時に、現代ビジネス概論という授業で、大嶋啓介さんの講演を聴きました。実は、高校生の時にも、大嶋さんのお話を聴いたので、2度目だったのですが、相変わらず熱い方で、再度感銘を受けました。」澤木拓人くんは、少々興奮した面持ちで語ってくれました。

読者の皆さま、名産大には1年生が全員受講する「現代ビジネス概論」という名物があるのです。オリエンテーションの発表会を催したり、東北ボランティアの報告会をおこなったりと、多様なメニューがある中で、ビジネスに関する各界の著名人を招いて、講演会を開くこともおこなっています。1年生は、この場を通して、名産大の学びの全体像をつかみ、今後の学びへの動機づけをするのです。

講演者の1人として訪れたのが、大嶋啓介氏でした。読者の皆さまも、よくご存知のように、三重県に居酒屋「てっぺん」を設立し、そのユニークな経営手法で、たちまち全国に、あるいはアジアを中心とした海外にも、その名が知られるようになりました。

動画サイトにさえアップされているのが、「公開朝礼」「本気の朝礼」あるいは「元気朝礼」と呼ばれる試みです。年間、万単位の見学者が、この「朝礼」を見に訪れ、その中には、中学生・高校生の修学旅行の一環としての「朝礼体験」さえあります。

「朝礼」の詳細は、動画等に譲るとして、キーワードは、やはり「夢・本気・人間力」ではないかと思います。この「朝礼研修」は、スポーツメンタルの世界にも広がり、高校野球や高校サッカーのチームメンタルの強化や、何とオリンピックチームのメンタル強化にまで活用され、成果をあげています。

澤木くんは、大嶋さんとの2度のご縁を、今でも大切にしています。澤木くんが受け止めた学びの根幹は、「やりたい事だけを本気でやるのではなく、やりたい事以外でも手を抜くことなく本気で取り組む」ということです。なるほど、日頃の澤木くんを見ていると、その「本気度」が随所に表れていると思います。

澤木くんの将来の目標は固まりつつあります。でも、ここでは内緒にします。澤木くん、大嶋さんから得た「本気度」が本物になっていくなら、挑戦はきっと現実のものになると思います。

(つづく)