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◇愛情教育、この指とまれ◇その777◇ 令和の時代に挑戦しよう。 名産大3年生物語 vol.57竹澤 伸一

「私は小さい頃から、ずっと野球をやってきました。ご存知のように、野球は9人プラスαで競技をします。グラウンドに出ている9人同士のコミュニケーションが欠かせないのはもちろん、ベンチとのコミュニケーションもとても重要です。コミュニケーションが機能しないチームは、まぐれで勝つことはあっても、勝ち続けることはできません。私は、まず野球を通して、コミュニケーションの大切さを学んだと思っています。」

松村一輝(マツムラ カズキ)くんは、実に理路整然と語ってくれました。決して長くない言葉の中に、コミュニケーションという言葉が4度も登場しています。松村くんを育ててくださった野球チームの関係者が、松村くんにコミュニケーションの重要性を伝えてくださった成果だと思います。

野球に関しては素人の私が言うのはなんですが、松村くんのお話を聴いているうちに、あるプロ野球選手を思い出しました。ソフトバンクホークスの、松田宣浩内野手です。松田選手、たぶんベンチの中では、一番の元気印です。一番声を出すことによって、自軍ベンチを盛り上げ、鼓舞しています。ホームランを打った後の、「熱男~っ!」という雄叫びでも知られています。世界一に輝いたプレミア12の戦いで、侍ジャパンの稲葉監督が、「マッチ(松田選手の愛称)を呼んで良かった。」と述懐したのも肯けます。

コミュニケーションと言えば、監督・コーチからのベンチワークであるサインも挙げられますが、皆の士気を高めるコミュニケーションは、もっとも重要な気がしています。

松村くんの言うコミュニケーションとは、松田選手が醸(かも)し出しているような雰囲気づくりも含むのではないかと、私は考えています。

たぶん松村くんも、チームの中のコミュニケーションの促進を担ってきた一人なのでしょう。そうでなければ、コミュニケーションの大切さに気づかず、コミュニケーションについて語ることができないからです。

松村くんから学ばせてもらって、私も、自分のコミュニケーションについて顧みてみたことがあります。あえて道化師を演じていたこともありました。あえて問題提起をぶつけまくって、大波小波を引き起こしたこともありました。そこから、その組織、そのチームの習熟度を見極めさせてもらったこともありました。松村くんとともに、コミュニケーションについて、さらに学んでいきたいと思います。

(つづく)