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◇愛情教育、この指とまれ◇その855◇アクティブラーニングで開花しました。 名産大4年生物語 vol.45竹澤 伸一

「とにかくおっかなびっくりだったんですけど、竹澤先生に自分の本心を告げました。教職も取っているし、いじめ研究班で発表もするしで、自分は固い職業に就くものと思われているんじゃないかと考えていたのです。でも、思い切って告げたら、あっそ、いいんじゃないって言われたので、なんか拍子抜けしました。」

廣島大基くんは、その時を思い出したのか、多少口ごもりながら語り出しました。私は、なんだか可笑しくなってきて、思わず笑ってしまいました。

「だってさ、廣島くんが、自分をきちんと律しながら楽しんでいるアミューズメントには、私も40年くらい足を運んでいるので、なんの違和感もなかったさ。このアミューズメントの歴史は古くて、進化もしてきているし、一種の文化でもあると思うしね。」

読者の皆さま、廣島くんも、すでに番外編で紹介されています。どうぞご覧ください。

と、そこで、この際、廣島くんに一言伝えておきたいことがあるのです。

廣島くんとしゃべっていると、しきりに「営業トップ」と「人脈」という言葉が、口をついて出てきます。廣島くんの言う「営業」とは、アミューズメントの普及のために各店舗や遊技場回りをしたり、お客様をモニターして、様々な要望を聴くことを意味します。民間企業はすべてそうですが、「すべてがお客様のため」です。教育機関の講義にあるような、お客様(=学生)のニーズを無視したものを展開していたのでは、早晩潰れてしまいます。

廣島くんは、1人でも多くのお客様、そして業界人と会って話したいと、しきりに言います。もはや「口下手」の影すらありません。いや、もしかしたら「口下手」の自覚が今でもあるからこそ、できるだけ多くの方々と会って話したいと考えているのかも知れません。となれば、「口下手」という自覚も悪くありません。

ゼミで、教職の授業で、環境系のアクティブラーニングで、インプット(情報収集)を繰り返し、スキルを駆使して消化しアウトプット(発言・記述)につなげていった廣島くん。遠からず「営業トップ」になることでしょう。「自分の好きなこと」を、どうか大事にね。

(つづく)