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◇愛情教育、この指とまれ◇その941◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.41竹澤 伸一

「あこがれなんてものではなく、本気で、バックパッカーになって、世界中を旅してみたいんですよ。竹澤先生も、よくおっしゃいますけれど、行ってみて、触れてみて、食べてみて、話してみて・・、初めてわかることが、たくさんあると思うんですよね。」

錦古里拓海(ニシキゴウリ タクミ)くんは、遠くの空を見つめるような目で語ってくれました。私は、思いっきりうれしくなってしまいました。

竹「前に、何回か話したことがあるけど、私は60か国くらいを実際に歩いています。錦古里くんの言う通り、現地に行ってみないとわからないことって、たくさんあると思うな。」

錦古里くん、前のめりになってきました。

錦「先生が、実際に訪ねた国で、特に印象に残っている国ってありますか?」

今度は、私が、遠くを見るような目になります。

竹「それは何と言ってもI国(注、少し差し障りがあるのでボカシます)だね。なにしろ毎年訪ねているからね。しかも、観光ではなく、ある目的のために、決まった場所に行っているからね。」

錦「あ、例のボランティアですね?」

錦古里くん、すぐに応じてくれます。「ボランティア」の件は、時々、授業で語ってきました。

竹「大学生から社会人になる時、ほんと色々重なって、まるで日本を捨てるように海外に出たんだ。あっちこっちをさまよっていたから、まあバックパッカーと呼べる存在だったかも知れない。目的らしい目的もなかったから、ほんと行き当たりばったりだった。危ない目にも何度もあった。で、結果的に行き着いたのがI国で・・。」

錦「そして、先生の人生を決めたのも、I国で出会った人だったんですよね?」

「人生の旅」の話を共にすることのできる、錦古里くんのような人は、私にとっては得難い存在です。もちろん、錦古里くんの「旅の目的」は、とっても深淵なものがあります。次回は
、ぜひそのあたりを・・。

(つづく、あと59回)