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◇愛情教育、この指とまれ◇その916◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.16竹澤 伸一

長文のメールをくださったAさん(仮名)の、抜粋の続きです。

「・・・齋藤くんは、『安心安全こそ地域貢献』と押さえて、ご自分の夢(就きたい職業)を、警察官、消防士、NPO法人の職員、(おそらく)JAの職員と語っています。その理由として、自分を育ててくれたサッカー、プレーを応援してくれた地域への恩返しと語っています。(中略)

澤木くんが唱えた『異質理解力』という言葉、混沌(こんとん)としていくであろうこれからの世の中に、とても必要な言葉ではないでしょうか。自国中心、自分中心が蔓延(まんえん)していく中で、悪い流れに掉(さお)さす言葉だと思います。澤木くん、一流の営業マンになれますよ。(中略)

『教職ではなく教育職に』と意思表明した篠原くんの言葉の中に、強烈なアンチテーゼが込められているのを感じた読者は、おそらく私だけではないと思います。本連載を仲立ちとして知り合った友人・知人からもらったメールにも、同様のことが書かれてありました。篠原くん、ぜひ、『うっとうしいけど情に厚い教育職』になってください。(中略)

他の4名の方もそうだけど、半田くん、貴君はすでに大学生の域を超えていますね。名産大生の中に、地域にとって有用なヒューマンリソース(人的資源)が存在するなんて、なかなか言えることではないですよ。スポーツのコーチ、学校支援員、さまざまなボランティア・・・、半田くん自身、日本のサッカーを育てる気概をお持ちです。半田くんの授業、受けてみたいです。(中略)

竹澤先生が、本連載を通してずっと唱えていらっしゃる『名産大生のプロデュース』は、決して大げさでも、虚飾(きょしょく)でもないことは、連載をずっと追って読んでくれば、自ずとわかります。残念なことに、8月1日、1000号というゴールが見えてしまっている本連載ですが、少なくとも私や、私の仲間の約300名は、最後までフォローを続けていくつもりです。(後略)」

Aさん、ありがとうございました。実は、Aさんからのメールには「別便」がありまして、「紙上討論、アクティブラーニングについて本音で語り合う。」の連載への言及も、多分にありました。読者の皆さまにも有用な内容だと思うので、機会を改めて取り上げさせていただきます。

次回から、「5年後、10年後の夢を語る。」に戻ります。

(つづく、あと84回)