NSU News

◇愛情教育、この指とまれ◇その969◇名産大生、5年後、10年後の夢を語る。 vol.69竹澤 伸一

「高校商業、高校情報の教員免許、そしてITパスポート、さらに簿記・・、自分の夢を実現させるために、取るべき免許や資格には、もれなく挑戦しようと思います。」

三浦宏仁くんは、静かな闘志を秘めた目を向けながら語ってくれました。いつも三浦くんの「質問魔」の渦中にある私、ここぞとばかりに質問となります。

竹「三浦くんさ、目指す免許が高校商業と情報だから聴くのだけど、三浦くんの中で、商業と情報って、どのように関係づけられているのかな?」

「質問魔」たる三浦くん、さすがに「質問される意味」を、よくわかっています。

三「高校の商業科目に、ビジネス基礎という科目がありますよね?今の世の中で、いったいどんなビジネスが成立しているのか、網羅的に検討する科目だと思います。もっと言えば、名産大が網羅している現代ビジネスの、まさに基礎版という見方もできると思います。」

ここで、三浦くん、ひと呼吸入れました。呼吸や間合いの取り方は、武道家のそれです。

三「最近気づいたのですが、6次産業という業態が、あちこちで顕在化しています。1次・2次・3次産業の足し算だったり、掛け算だったりするわけですが、育てて、加工して、最後は売るという行程のすべてに、商業と情報がミックスされて、すべて入っていると思うんです。情報抜きの商行為などあり得ないし、基礎知識や考え方など、高校生に教えられるレベルまで高めておけば、自分の将来は自然に開けると思うんですよね。」

なるほど、例えば名産大名物のBTP(ビジネストレーニングプログラム)等に、よく登場する6次産業という概念は、言わば商業と情報の科目で扱う事例の、実践的な宝庫というわけか・・。三浦くん、さすがというか・・。

考え込んでいる私を覗き込むようにして、三浦くんが言葉を継ぎました。

三「ITパスポートや簿記の学習は、驚くほどの『地味勉』の積み重ねです。そしてこれは、少林寺拳法も同じ。地味な努力の積み重ねが、5年後・・につながると思います。」

いや、まさしくその通り。三浦くん、恐れ入りました。

(つづく、あと31回)