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◇愛情教育、この指とまれ◇その180◇アクティブラーニングは学生が主役 vol.10 竹澤 伸一

 「名産大の学生は、自分が『主役』であると気づくと応えてくれる。」と書きました。昨年度1年間、授業に限らず朝から晩まで接してみて、切実にそう感じました。

 その感謝の意味も込めて、この度『再発見「本物の」アクティブラーニング』(文芸社刊)という本を出させていただきました。すでに名産大のホームページやツイッター、フェイスブック等でもご紹介いただいているので、僭越ですが、若干、自著について触れさせていただきます(ちなみに名産大の複数の授業で教科書としても活用いたします)。

 出版社が付けてくださった本の帯には、こう書かれています。「本物のアクティブラーニングを再発見するための一冊。学習者のダイバーシティー(多様性)を感知して、垂れ流しの講義ではなく、学習者にマッチした授業を創る。」と。

 同著の肝(キモ)は、「学習者のダイバーシティーの感知」の部分。教室に学生が30人いたら、1人として同じ人間はいない。本来なら、目的(ゴール)は同じでも、教材は30通り作りたい。でも物理的に無理だから、アプローチの仕方を限りなく30通りにしたい。それが、「ダイバーシティーの感知」です。学生の多様性を前提とした授業を、です。

 次回から数回、自著に記したことを少しだけご紹介することをお許しください。

(つづく)