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◇愛情教育、この指とまれ◇その187◇アクティブラーニングは学生が主役 vol.17 竹澤 伸一

 尾張旭市役所環境課への取材の後の「事後レポート」には、学生たちの「ダイバーシティー(多様性)の更なる変化」が溢れていました。学生たちは「市民と行政(サービス)」との関係を再認識したのです。「週2回の燃えるゴミの収集」を「週3回」にしない合理性を、理解することができたのです。

 認識を改めると、学生たちは個々で応用を始めます。つまり例えば尾張旭市と自分の出身自治体の「廃棄物行政」の仕組みの違いを調べ始めるのです。「共通して提出してもらうレポート以外に、自主的にレポートを提出する人大歓迎」と伝えたら、立て続けに「発展レポート」の提出がありました。授業を通して「AとBの比較考察」をすることの楽しさを知ったのです。「本物のアクティブラーニング」は、むしろ授業後に学生を「追究の鬼」にします。

 「アクティブラーニングは教室では完結しない」と記しました。アクティブラーニングの大きな目的の1つが、「学び方を学ぶ」にあるからです。「テーマを決める」「取材対象を決める」「質問を考える」「取材を実行する」「振り返りをする」「まとめて表現をする」という、一連の「学び方を学ぶ」のです。そしてこのプロセスの体得は、その学生の人生を決めると言っても言い過ぎではないのです。

(つづく)