わからない理由

成瀬健一郎

大学を卒業して企業に就職すれば、大学で学修した知識だけでは全く手に負えないようなわからないことはいくらでも出てくる。医学部などごく一部の専門的学部を除き、学校で教えられることは汎用的なものが多いので、その知識を如何に活用できるかが、その人の社会人基礎力と言える。また、わからないことを如何にわかる様にしていくかということも、仕事をうまく進めていくための要件だと言える。

最近、インターネットで面白い記事を見かけた。わからない七大理由というものだ。バリエーションがいくつかあり、五・七・九、それ以上のものもあったり、内容も多少異なるものもあったりするが、ほぼ同様の内容である。一例を以下に挙げておく。

——–「はてな」より引用———————————-
わからない七大理由
1. 読まない ・・・説明書などを読まない。読む気などさらさらない。
2. 調べない ・・・過去スレ、ググるなど最低限の内容も自分で調べようとしない。
3. 試さない ・・・めんどくさいなどの理由で実行しない。する気もない。
4. 理解力が足りない ・・・理解力以前の問題で理解しようとしない。
5. 人を利用することしか頭にない ・・・甘え根性でその場を乗り切ろうとする。
6. 感謝しない・・・教えてもらって当たり前。事がすんだらさようなら。
7. 逆切れする・・・自分の思うようにならないと逆切れする。
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学校を卒業してからも、一生、日々訓練、学修の場である。学校を卒業したら勉強しなくてもいいというのは全くの幻想である。むしろ、卒業してからの方が余計に勉強しなくてはいけないだろう。このわからない理由に該当することのない様に、自ら努力し、わからないものをわかる様にして、社会で活躍していただきたいと願います。