本学は、「平成24年度 産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業(以下、産業界ニーズ事業)」に採択され、事業を進めています。事業の中で、さまざまな企業の方とお話をさせていただく機会がありました。その中で、改めて感じたことは世の中の動きの速さとそれに対応をしている企業の変化の速さです。当然、企業では、これまでの初任者研修などの期間が短くなっています。振り返ってみると、私の学生のころとは隔世の感があります(友人が就職した会社は、1年間が研修期間でした。今では信じられないことです)。逆に言えば、学生への要求が多くなるばかりだけではなく、さらに、その要求水準も高くならざるをえない状況になっているといえます。大学は研究機関であることに加えて、高度な知識・技能を備えた社会人を輩出する高等教育機関としての役割を担っていることを再認識しました。
一方、さまざまな大学の方々にお話を伺い、学生さんが劇的に変わる可能性を秘めていることも教えていただき、また、実例も教えていただきました。各地の大学において、さまざまな取り組みを拝見するにつれ、本学が属している中部地域産業界ニーズ事業の目的である教育改革力を体得し実現することが、これからの社会を支える一助になろうかと思います。
石橋健一