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◇愛情教育、この指とまれ◇その11◇楠奥繁則先生の経営戦略の授業vol.4 竹澤 伸一

 楠奥繁則先生の「経営戦略」の4回目。学びの自己確認と社会貢献について。

 楠奥先生は言います。「経営は心理だとわかる」ことが自己確認だと。つまり「売る側・買う側双方の心理の解明が経営戦略なのだ」ということなのでしょう。特に「売る側」。「売る」ために常に仮説を導き出す努力をしています。その仮説の追究を学ぶことで、常に学生は「考え方」を学ぶのです。

 この「考え方を学ぶ」力がつくと、日常生活の色々なところに応用が利きます。これを学習の汎化作用と呼びます。要するに考え続けることで「考え癖」が身につくのです。この「考え癖」がついた学生は最強です。カルト集団に惑わされ洗脳されることから自己防衛できます。また主体的に投票行動を起こし、正しい政権選択もできます。そしてこの「考え癖」の積み重ねが確かな社会貢献へと結びついていくのです。

 名産大では、卒業時に全学生が卒業研究をおこないます。そしてその研究内容が社会貢献につながる内容であることが求められます。楠奥先生の「経営戦略」の授業は、この名産大の大きな目標に一歩一歩着実に近づくための「研究力」をも生み出しているのです。

(つづく)