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◇愛情教育、この指とまれ◇その19◇冨田裕平先生の会計論の授業vol.3 竹澤 伸一

 会計論の授業ですから、練習問題による知識やスキルの確認が欠かせません。そこで自然に学生同士の学び合いもおこなわれます。この「会計論での学び合い」は平面的・二次元的と言えるかも知れません。

 けれども、富田先生が担当しているBTP(Business Training Program)の授業である地域ビジネス論での学び合いは、立体的・三次元的になります。実際の企業で起こっている様々な問題点を、多面的な角度からとらえ直して議論するからです。

 冨田先生はこの授業で外部から講師を招きます。弁護士・社会保険労務士、会計士・・。例えば「今、うちの会社が乗っ取られようとしています。皆さんだったらどうしますか。」と学生に課題をぶつけるのです。そこで学生はグループ討議を行い、やがて発表します。その後、専門家の講師が登場。学びの振り返り、学びの深まりが進んでいくという仕掛けです。もちろん冨田先生は税理士として学生に助言。なんとも実際的で贅沢な授業です。

 来る1月に「模擬株主総会」の授業が予定されています。学生が経営者や株主に扮し、ロールプレイを行うのです。見学を予定している私は、今からワクワクしています。

(つづく)