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◇愛情教育、この指とまれ◇その21◇星野雪子先生の情報倫理、他の授業vol.1 竹澤 伸一

 星野雪子先生は社会生活で役立っている情報技術の仕組みを、学生にわかりやすく伝える専門家です。「情報倫理」という基礎的な科目から「データベース応用」という専門的スキルを高める科目まで、幅広く担当しています。まず「情報倫理」の授業。

 読者の皆さまの多くがスマホの利用者だと思われます。そこで意識していただきたいのがまさに「情報倫理」。ご自身の利用に関することだけではなく、家族、友人・・からの相談に的確に応えられる知識やスキルを身につけることが「情報倫理」の目的です。

 星野先生は、「大学生は10年以内に我が子を持ち得る存在」として授業を展開しています。するとやがて「我が子にスマホを持たせる親」になる可能性が高くなります。そこで使用する教材が『親と中学生の契約書』。悪徳業者からの不当請求、出会い系サイトの罠、ラインによるいじめ等々、我が子が直面し得るケースが満載です。400問に及ぶ短答式ケーススタディによって学生は倫理的判断局面を突きつけられ、試行錯誤しながら学んでいくのです。

 大学の授業は人間としての生き方までも学びます。星野先生の授業はそこまで踏み込むことが多いです。

(つづく)