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◇愛情教育、この指とまれ◇その22◇星野雪子先生の情報倫理、他の授業vol.2 竹澤 伸一

 星野先生は言います。「SNSの世界は無限大だ。」と。だから使用上の注意喚起をしようとしても、次から次へと予想もしないような事例が登場して追いつけないと。そこで「情報倫理」をカッコ良く教えるのはやめて泥臭く、学生と一緒に事例研究しているそうです。

 ところで読者の皆さまは、パソコン購入時に付いてくるマニュアルを丁寧に読んだことがあるでしょうか。そうです。あの細かい字でびっしりと書いてあるやつ。星野先生は授業中に繰り返し学生に言うそうです。「皆さんの近くにいつも先生やアシスタントの先輩がいるわけではありません。だから文字(マニュアル)があればパソコンを操作できる人になってくださいね。」

 そこで星野先生は、むしろくどいくらいに教科書マニュアルの必要性・有用性を説きます。「情報倫理」の前提となる情報活用のスキルを、できるだけ自律的に学生が身につけられるように気を配っているからです。

 「情報倫理」を身に着けるのは、楽しく・正しく情報活用をするため。そして情報活用の前提となるのは、マニュアルを紐解くための読解力。星野先生の授業には確かな段階性があるのです。

(つづく)