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◇愛情教育、この指とまれ◇その28◇河村陽介先生の情報デザイン系の授業vol.3 竹澤 伸一

 過日、河村先生の研究室にお邪魔しました。 整然としている中に、おもちゃ箱をひっくり返したような印象を受けました。「えっ、これって今話題の3Dプリンターですか?」「はい、ゼミ生がCADを駆使してプログラミングしたものを、3Dプリンターで成形したんですよ。」そこにはABS樹脂を成形した「自動危険察知ベル」が、「どうだ!」と言わんばかりに鎮座していました。改めて研究室を見渡してみると、遊び心満載の作品群が並んでいます。

 この「遊び心」の延長線上に、例えば河村先生の「メディアコミュニケーション論」の授業もあるような気がします。基本、学生は授業中パソコンの画面に向かって作業しているので、協働のイメージはあまりないように思えます。見た目は普通の座学です。しかしプレゼン資料作成を5、6人の学生を組ませてコンペ(競争)をさせると、途端に教室が動き出します。河村先生の狙う学生の「企画力・発想力」が思いっきり動き出すのです。

 授業の最後には学生同士の発表会。学び合いプラス創造力の高め合い。河村先生の授業は、宝箱のような研究室とつながっているのです。

(つづく)