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◇愛情教育、この指とまれ◇その69◇吉永茂樹先生の実学教育系の授業vol.3 竹澤 伸一

 例えば商業科教育法の授業。教育実習に行くための準備の意味もあるので、当然、実際に授業をやります(正確に言えば、学生に授業をやってもらいます)。「ビジネス基礎」「マーケティング」「ビジネス経済」「簿記」「情報処理」「課題研究」。4年生時の春(場合によっては秋)に教育実習に行っても困らない(正確に言えば、実習生の授業を受ける生徒が困らない)ように、授業の練習を丹念におこないます。

 吉永先生は(社会科・公民科教育法を担当している私も)、特にこの「教育法」の授業に関しては、学生に対する要求度が高くなります。教育実習生の授業は失敗は許されます。でも失敗にも種類があります。「商業科教育法」の授業に真剣に取り組み、実際に学校現場に出向いたら十分に準備をし、それでも失敗したら許されますが、もしどこかに手抜きがあったら、決して許されるものではありません。

 そのこともあって吉永先生は、学生をグループに分け、課題を設けてディスカッションさせ、最終的には発表させる参加型の授業を大切にしています。例えば「生徒指導論」の授業でも、生徒の問題行動に対するアクティブラーニング的な授業を展開し、授業に不可欠のプレゼン力を高めているのです。

(つづく)