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◇愛情教育、この指とまれ◇その78◇坂本剛先生の社会心理系の授業vol.3 竹澤 伸一

 「例えば心理学研究法や心理学研究演習、あるいは心理学基礎実験法の授業などでは、豊富な演習や実験が満載です。」と坂本先生。何らかのシナリオに基づいて行動する(発信する)仲間の動きを受信して、互いに感想を述べ合うようなこともします。店舗での一場面を再現(ロールプレイ)して、その時何を感じたか話し合うこともします。

 5人くらいの班で研究計画を練り、調査し、結果に基づいて解釈し、必要なら実験を加え、レポートにして提出したりもします。研究対象はブティック経営だったり、食の安全だったり多岐にわたっています。心理的な調査結果なのに、リスクマネジメントにも活用できたりします。

 お話を伺っていると、受講者(学生)の興味・関心を尊重しつつ、ビジネスの現場に直結する課題解決に学生を立ち向かわせていることがよくわかります。心理学のための心理学ではなく、あくまでもビジネスに結びつく課題の設定をしているのです。

 「失恋のショックを癒すための研究」をテーマに、質問紙法を用いて演習や実験の授業を組むこともありますよ。」と坂本先生。坂本先生の授業からは、リアルな人間関係と、現実に存在するリアルなビジネスシーンが、しっかり伝わってきます。

(つづく)