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◇愛情教育、この指とまれ◇その95◇名産大のリアルな学生像 鈴木克吉くん vol.1 竹澤 伸一

 まったく不思議な大学4年生です。鈴木克吉(スズキ カツヨシ)くん。中学校教員経験約30年、大学教員歴4年の私は、間違いなく万単位の学生と接してきました。その中で9割以上の学生については、いつ、どんなきっかけで出会ったのか言うことができます。でも不思議なことに鈴木くんについては、出会いが思い出せないのです。22歳のはずの鈴木くんに関して、絶対こんなことはあり得ないのですが、もう30年以上も前から、自分の近くにいるような、そんな感覚を起こさせる不思議な学生。

 名産大の教員になって10か月目の私。最低週に1度は、何らか鈴木くんに関する話題を耳にします。かれこれ40回を超えているかな。ただの1度もネガティブな話を聞いたことがありません。読者の皆さんの周りにもいませんか?そこにいるだけで雰囲気を和ませ、みんなを笑顔にしてくれる存在。

 今から約4年前、鈴木克吉くんは愛知県の隣県の普通科高校から名産大にやってきました。お話を聞くと、どうも中学校の時は農業高校志望だったらしい。でもなぜか普通科に進学。その辺は今回突っ込めてはいません。で、高校卒業の時、「環境のことをやりたくて」名産大に入学したのです。さてさて、これからしばらく鈴木克吉くん物語。

(つづく)