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◇愛情教育、この指とまれ◇その110◇名産大のリアルな学生像 金島未来さん vol.8 竹澤 伸一

 「名産大に来て、私は価値観がものすごく変わりました。」と金島未来さん。「高校生の時、商業・情報系の勉強をしていたので、パソコンのスキルを試されるテストで満点を取った時など、とても自信になっていました。その自信がもとになって、教員免許を取ってやろうと志したのです。」

 金島さんは、だから「大学は学修中心の場所でありたい」という固定的な考えを持って入学したそうです。「ところが名産大に来てみると、スポーツ推薦で入学した学生もいることがわかりました。それで私は、最初、そうした学生の皆さんに否定的な考えを持っていたのです。」

 けれども金島さんは知ったのです。スポーツ系の学生が、競技の練習と学修をいかに苦労しながら両立させようとしているかを。練習そして大会の連続。しかもアルバイトも兼ねている学生もいる。9時過ぎから始まる1限の授業など、おそらく眠気との戦いだろうに、彼らは懸命に授業に参加しようとしている。その貪欲さに何度も胸打たれたと言います。ましてや多くのスポーツ選手が、スポーツビジネスを中心とした進路意識を明確に持っている。これぞ名産大のリアルな強み。

 「名産大って、自分にマッチしたものをとことん追求できる大学ですね。」金島さんは充実感のある目を私に向けました。

(つづく)