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◇愛情教育、この指とまれ◇その138◇名産大のリアルな学生像 遠藤匠くん vol.6 竹澤 伸一
遠藤匠くんの最終回。遠藤くんの「卒業研究」を一言で表現すると、「サッカーにおけるPK(ペナルティキック)戦の心理の解明」。とりわけ「キッカーの心理分析」です。「なでしこジャパン」で大活躍した澤穂希選手でさえ、重圧の中で蹴るのをためらったPK戦の解明です。
「心理分析」と聞くと、名産大で思い出されるお二人の先生がいます。坂本剛先生(本連載76~79で登場)と松瀬留美子先生(同、80~83で登場)。ともに心理学者。遠藤くんは坂本先生のゼミ生。当然、心理学的アプローチの数々を学修しているので、ずっとプレーしてきたサッカーと「心理分析」が自分の中で消化されて、研究テーマへと昇華したのだと思います。大学というところは、このように自分の課題解決が「研究」という形で実現する場でもあるのです。
建設会社で自分の大きな夢の実現にチャレンジし、サッカーの社会人チームでプレーを続け、チャンスがあればサッカーの指導者の道を模索するという遠藤くんのライフスタイル。名産大スポーツビジネスコースの卒業生として、豊かな人生設計のような気がします。
愛知県内の地方都市で、柔和な表情をしたイケメン・長身のゴールキーパーに出会ったら、遠藤匠くんかも知れません。どうか皆さま声をかけてください。
(つづく)