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◇愛情教育、この指とまれ◇その162◇福本陽介先生の言語活用系の授業 vol.2 竹澤 伸一
「単なる英語の授業ではない、ある面、英語の壁を壊すような授業をめざしたいと思っているんです。言うなれば文化の背景のある言語学の授業のような。」と福本陽介先生。「日本人学生は、『間違えたら恥ずかしい』と言いますが、留学生はそれを決して言いません。間違わないこと、正しいことだけをひたすら追求する日本の教育、言い換えれば日本の文化が、言語の習得の邪魔になっていると思いませんか?」いやあ、大賛成。大共感(?)です。「間違いを恐れない」言語の学習なら、壁は自然に壊れ、授業が楽しくなります。
「予習の宿題プリントは、どこまでできたか、だけをチェックします。どうしても言葉に対する認知の差はあるものです。だから、『これだけできた!』という達成感を大事にします。」と福本先生。「プリントに書けない部分も含めて、いったんすべての学生に達成度を1対1で聴きます。1人1人の達成度を確認するためです。『どこまでできた?』『ここまではできました。』大勢の前で、なかなか発表が難しい学生でも、私の前ではしっかり口を開いてくれますね。」
違ったらごめんなさい。私は福本先生の授業に「ロックの魂」を感じました。ロックを奏でる人は、観客と「ソウル」でつながります。福本先生の授業はロックだぜ。
(つづく)