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◇愛情教育、この指とまれ◇その169◇岡村聖先生の環境科学系の授業 vol.4 竹澤 伸一

 「名産大はCO2測定を行うことで、結果的に企業のCSR活動を呼び込み、後押ししていることになると思います。」岡村聖先生が誇らし気に語ります。CSR活動とは何か?「Corporate Social Responsibility」(企業の社会的責任)のこと。企業は、ただ利潤を追求するだけではなく、何らかの社会貢献をする責任があるという考え方です。CO2測定器を開発する企業は、それだけで社会貢献を果たしたことになります。また、ドローンを製作した企業も、CO2測定器と一体化したことで、同様に社会に役立ったことになり、それを授業やゼミ、研究等に導入した名産大も、社会貢献にコミットしたことになるのです。

 「名産大と協働して環境学習を推進してきた小・中・高等学校も、ずっと継続してCO2濃度をモニターしてくださっています。国内だけではなく、台湾にも多くの拠点が広がっています。台湾では、あるメーカーのCSR活動として定着してきています。まるで、名産大3号館の屋上の常設測定器を中心に、CO2モニターの輪が同心円状に広がっているかのようです。大変、誇らしいことだと思っています。」と岡村先生。

 毎年定期的に開催されている「旭エコ大学」。市民の方々と名産大をつないでいる様々な環境フォーラム。名産大は地域、あるいは世界の環境学習の拠点として機能しているです。

(つづく)