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◇愛情教育、この指とまれ◇その179◇アクティブラーニングは学生が主役 vol.9 竹澤 伸一

 「たとえ怠惰な学生であっても、その学生の『来し方(どう育ってきたのか)』を思ってドキドキしてしまう私」なので、眠そうに現れても、だるそうにしていても、とにかくすべてを受け入れます。

 でもね、授業は授業なんだよね。教室に来てくれた以上、「ショートケース」と、それを受けた形の教材には、ぱっちり目を開けて立ち向かってほしいんだよね。では、どうするか、です。

 「〇〇君、改めて『ショートケース』の冒頭の部分を読んでくれませんかね。」と、多くの場合、いきなり参加を促します。こう言うと、〇〇君本人も、周囲の受講者も、目を丸くして驚きます。眠そうな・だるそうな学生は、黙って座っていなさい・・が通り相場ですから。

 「いきなり参加」には、いくつかのメッセージが込められています。まず、眠そうな本人に対して。「あなたがどんな状態であろうと、来てくれた以上は無視はしませんよ。」次に周囲に対して。「ここに集った方々、1人残らず『主役』なんだからね。」そして私自身に対して。「目の前の君も、数メートル離れたところにいるあなたも、この授業で1つだけでも意識を変えて差し上げるんだ。決してあきらめてはいけないよ。」だからかな、名産大の学生は応えてくれます。

(つづく)