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◇愛情教育、この指とまれ◇その223◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.33 竹澤 伸一

 各務湧登(カカム ユウト)くんの「夢」。「夢」というより、素敵な「出会い」。まずは語っていただきましょう。

 「高校卒業間際まで、適当にダラダラと学生生活を送っていました。卒業後の進路のことを考えるのを先延ばしにしていました。3年生の夏休み明け、いよいよ進路を決めることになって、本当に『とりあえず大学進学』と決めただけでした。」

 各務くんは、名産大の姉妹校に在籍。よって学園内進学は可能です。ただし、可能というだけであって、いわゆるエスカレーター式の進学には、何となく抵抗感があったとか。「ダラダラな学生生活」に対する抵抗感かも知れません。

 しばらく誰にも相談せず、1人で抱え込んでいた各務くん。そんな彼の状況を鋭く察知したのが、当時の担任の先生でした。先生と真剣に話し合う各務くん。そこで「鏡の奥の奥にある自分」と真剣に向かい合ったそうです。

 そして出した結論。姉妹校の名産大の入試にも挑戦するけど、自分を鍛え、追い込むために他大学の入試にもチャレンジしてみる。そこからの数か月間、勉強に勉強を重ねました。勉強って不思議なもので、やればやるほど新たな課題が見えてきて、自然と自分を導いてくれると感じたそうです。

 そして今、各務くんは名産大にいます。他大学への道は採りませんでした。

(つづく)