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◇愛情教育、この指とまれ◇その229◇名産大新入生の夢をご紹介します。 vol.39 竹澤 伸一
兒玉啓哉(コダマ ヒロキ)くんの「夢」。かつて兒玉くんに、「夢なんだから、あきらめるなよ。叶うかわからないから夢って言うんだよ。」と助言してくれた、「生徒と一緒に夢を語れるような先生」になること。
このシリーズにも何人か登場しましたが、プロのスポーツ選手に憧れて、それが叶わないと現時点で判断している人の1人が兒玉くん。競技種目はサッカー。兒玉くんも含めて、プロへの道のりに、どこかで見切りをつけた(つけつつある)人々は、日本全国に、あるいは世界中に無数に存在するのでしょうね。そして、そういう人々の「真価」は、その後の人生の歩み方に表れるような気がします。
兒玉くんが選んだのは教師への道。しかも、かつての恩師のように、「生徒と一緒に夢を語れる教師」への道です。そこで兒玉くんを、授業を通してじっと見続け、兒玉くんが表現したものを、何回も何回も読んでみました。
私は、兒玉くんを「本物」だと思うようになりました。理由は、彼の「人に共感する姿勢」にあります。「教育原理Ⅰ」の授業中、アクティブラーニングを進めていくと、1人1人が教師に向かう自分の「夢」を語る部分が自然に出てきます。そうした仲間の「夢」の発表を、兒玉くんは全面的に称賛し、共感していることがわかったのです。仲間の「夢」に素直に共感できる兒玉くん。教師としての最高の資質の持ち主だと思います。
(つづく)