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◇愛情教育、この指とまれ◇その266◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.6 竹澤 伸一

 松村一輝くんの2回目。松村くんは、大変高い意識で、自分のフィジカル(身体能力)について分析しています。もちろん野球に活かすためです。ケガの克服のためでもあります。

 近年、フィジカルトレーニングのノウハウは、格段に進歩してきています。筋力の測定はもちろんのこと、その競技種目に特化した瞬発力あるいは持久力向上のノウハウも確立してきています。もちろん名産大の野球部も、科学的トレーニングに基づいて、合理的なメニューを個々の選手向けに作成しています。

 加えて名産大は、何度かご紹介してきたように、スポーツビジネスのメッカです。競技種目別の強化、あるいは回復(リハビリ)トレーニングメニューを組むことなど、朝飯前の教職員がたくさんいます。松村くんは、この点で、とても恵まれていると思います。

 でも、私も数々のケガの経験者だからわかるのですが、鍛えるべきところ、あるいは回復させるべきところを本当に把握できるのは、やはり本人なのだと思います。その点、松村くんは冷静に自己分析する力を持っているので、頼もしさを感じます。

 フィジカル面でも、場合によってはメンタル面でも、自己分析して間をおかずアドバイスを受けられる環境を持っているのが名産大。松村くんは、自分のフィジカルを見つめながら、結果としてトレーナーの素養も身に着けているのです。

(つづく)