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◇愛情教育、この指とまれ◇その299◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.39 竹澤 伸一

 「将来何をやりたいのか、ぼんやりは見えているのですが、まだ口に出せる段階ではないんですよね。」平田醇くんは、茶目っ気たっぷりに言います。それじゃあということで、平田くんの科目履修状況から、ご本人の将来像を、多少占ってみようと思います。

 「情報リテラシーⅠ・Ⅱ」「ハードウェア概論」「2次元画像情報処理」「プログラミング基礎」「プログラム言語基礎」「マルチメディア」・・、ふむふむ、なるほど。情報ビジネス科目群を多く選択していますね。平田くんは、実業系高校出身なので、これはうなずけますね。将来像の1つとして、例えばIT関連の職業が見えてきますね。

 ところが他に目を移すと、「心理学」「心理学研究法」「社会心理学」「心理学基礎演習」「心理学基礎実験法」・・ときます。そうか、演習、実験系の心理学か。こちらにも関心が高いのか。

 ここまで見てきて、「なるほど、そうなのか。」と思い当たりました。情報系に特化し過ぎてしまうと、「心」を忘れてしまいがちになる。逆に「心理学」に傾き過ぎてしまうと、情報系のスキルが弱くなる。そこでこの2者のバランスをとって、情報分析スキルを高めながら、「心」の問題にもアプローチしていこう。こんな結論に至ったのかなと思いました。

 しかも教職まで選択している平田くん。多面的な活躍が期待できます。

(つづく)