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◇愛情教育、この指とまれ◇その302◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.42 竹澤 伸一

 「保育園に通っている時から、プロのサッカー選手になるという夢は変わっていません。」と住川鳳章くん。持ち前の鋭い眼光が、ますます冴え冴えとします。

 住川くんと話していると、超一流プレーヤーであり続けるために、宿命的に耐え続けなければならないことが、最低2つあることに気づかされました。

 1つは、慢性的なプレッシャーに苛まれる(さいなまれる)こと。試合であろうと、通常の練習であろうと、プレーのすべてに注目が集まるのが「超一流」の証です。おそらく一瞬も気を抜くことが許されないでしょう。2年生になったので、チーム内には後輩もいます。住川くんの一挙手一投足に目を凝らし、技を盗もうとしているはず。ある面、可愛い後輩に常にいいところを見せなければならない局面の連続なのだろうと思います。またその思いが、技量アップにもつながるのだろうとも思います。

 もう1つは、学修とのバランスに365日24時間悩み続けること。住川くんは、すべての授業中で「ON PLAY」だと思いますが、週末の試合に向けて練習が強化されると、自分の軸が授業なのか練習なのか、迷いが生じることもあるのだろうと思います。なにしろ、誠実な人なので。

 そこで私からひと言。必ずしも自分で自分の行動を決定できない時には、目をつぶって自分の内面の声を素直に聞いて、自然体でその瞬間を楽しんでほしいと思います。名産大の仲間は、どんな時にも住川くんを応援しています。

(つづく)