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◇愛情教育、この指とまれ◇その320◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.60 竹澤 伸一

 「もともと人見知りではないので、人と関わることは嫌いじゃないです。でも、小さい頃は、友だちといえば男の子ばかりで、あまり深くはつき合わなかったですね。」そう語るのは太田竹善(オオタ タケヨシ)くん。「ところが中学校、高校とサッカーをやって、チームメイトができたら、毎日がコミュニケーションの連続で(笑)、もともとの素質が開花したって感じですね。」太田くんは、こう話すと屈託なく笑いました。

 太田くんは、生粋の関西人。一緒に授業をつくっていると、いつもスムーズに会話が成立するので、ずっと好感を持っています。私の授業は、全篇アクティブラーニングなので、「発表する」「情報交換をする」ことが必須です。太田くんは、自分の考えを率直に言葉にすることができるので、授業の進行に常に貢献をしてくれています。大変ありがたい存在です。時には、発言回数でトップになることもあります。

 どうやら太田くんは、「まず自分から話しかけること」をポリシーにしているようです。思うに、この姿勢、もっと言えば資質は、これからの日本人にとって、もっとも大切なものになります。世の中が、「ある方向」に向かって急激に変化していくからです。

 読者の皆さま、「ある方向」って何だと思いますか?太田くんの目も通して、考えていきたいと思います。

(つづく)