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◇愛情教育、この指とまれ◇その336◇名産大2年生の成長物語をお届けいたします。 vol.76 竹澤 伸一

 「私は、自分の人生の選択肢の1つとして、教職を取ろうと頑張っています。」前回、半田彪人くんが、コミュニケーション能力の幅を広げる努力をしていると記しました。それは、「人生の選択肢」のためでもあるのです。

 教職ほど、コミュニケーション能力の「幅」が問われる職業は、なかなかないと思います。教員として、対子どもたち、対保護者の皆さま、対地域の方々、時には業者の方々や、場合によってはマスコミなどにも対応しなければなりません。しかも、毎日接している子どもたちのコミュニケーション能力を、少しずつ伸ばしていく責務も負っているのです。

 以前、本連載で、アクティブラーニングの特集をいたしました。授業の内外で、アクティブラーニングを成立させるためには、教員自身のアクティブ性がなくてはなりません。その際たる資質が、コミュニケーション能力なのです。

 だから半田くんは、すでに「人生の選択肢」の準備に入っているのです。教員には、接する相手の選択権はありません。コミュニケーションを求められたら、すべて応じるのが教員の宿命です。ぶっちゃけ、「私はあなたが苦手だから、接することができません。」と教員は言えません。

 半田くんの「コミュニケーション磨き」、いったいどこまで高めることができるのか、ずっとモニターしていきたいと思います。

(つづく)