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◇愛情教育、この指とまれ◇その350◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.10 竹澤 伸一

 中嶋涼太(ナカジマ リョウタ)くん。実は私のゼミ生です。連載350回目にして、初めてゼミ生を取り上げます。これを皮切りに、飛び飛びで9人登場します。どうしても手前味噌になること、読者の皆さま、お許しください。ただし、本人たちに聞けばわかりますが、私は自分のゼミ生には、酷いほど(笑)厳しいです。

 「東北のある県から名古屋にやってきて、最初は戸惑いの連続でした。でも名産大のキャンパスでは、こんな田舎者(笑)に対しても、例外なく皆やさしいんです。おかげで今日まで、なんとか無事にやってこれました。」

 中嶋くん、よーくわかるよ。私も40ん年前に、チョー田舎から東京の大学にやってきて、まったく同じ思いをしたもの。たまたま入ったサークルが、いわゆる「お上りさん」の集まりで、何とか息をつけたことを鮮明に記憶しているもの。

 でも、中島くん、今や堂々たる竹澤ゼミのゼミ長なのです。「名産大の色々な人たちにやさしく、時には厳しく自分を伸ばしてもらって、だれとでも気軽に、ふつうに話せるようになりました。」

 うん、確かにね。時には私に対してタメ口になることもあるもんね(笑)。ただ、間違いなく立派なゼミ長です。これから手前味噌も交えて、中島くんの現在、それからちょっぴり将来について掘り下げていきます。

(つづく)