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◇愛情教育、この指とまれ◇その375◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.35 竹澤 伸一
「将来、消防士か警察官になろうと考えています。私の先輩に、現在、消防署に勤めている人がいて、私にとって理想のロールモデルなんです。」と、片寄槙也くんは、柔らかな表情を見せながら語ります。
「ロールモデル」とは、「お手本となる人物」のことです。片寄くん、身近な方に、そういう先輩がいてくださって、とてもラッキーですね。
実は、私にも「人生のロールモデル」が存在します。長らく中学校教員であった私ですが、尊敬する上司は、残念ながら数えるほどしかいません。初任校の校長先生、教頭先生。転勤4校目で出会った校長先生・・。特にこのK先生は、まさに今の私を形作ってくださった方です。
K先生は、ずばり「公平中立な方」。生徒のために、誰が骨身を削って働いているのか、きちんと評価してくださった方です。私が死ぬほど嫌いな、「ウソ、お世辞、えこひいき」を、やはり徹底して排除した、稀に見る方です。私は、K先生のおかげで、人生の転換点を迎えることができました。現在、とてもK先生には及びませんが、ふと気がつくと、K先生の真似をしております。
「紳士」たる片寄くん。たぶん、「ロールモデル」となっている先輩の姿を追っているのでしょう。「人のために何かをしたい。」片寄くんには、天から光が差しています。
(つづく)