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◇愛情教育、この指とまれ◇その391◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.51 竹澤 伸一

 「悪いけど、竹澤ゼミは卒研と就活以外、余計なことは一切しないよ。」廣島大基くんは、委細承知でゼミ生になった1人です。だから、「今頑張っていることは、教員免許取得と就活です。」と、何の迷いもなく答えます。(※でも、大学生なので、飲み会は定期的にやっています。念のため。)

 廣島くんが、「教員免許」にこだわるのは、「疾風怒濤の時代」のせいではないかと、私は思っています。コミュニケーション不足に陥っていたからこそ、コミュニケーションの大切さを実感しているのでしょう。

 さて、廣島くんの教員免許取得への挑戦が半端ない(もはや古いかな)のです。本連載でも何度か、大学生の「単位の取り方」に言及しています。春・秋の学期ごと、あるいは1年単位で取得できる単位には、上限があることも書きました。しかし、教職科目は例外。一般の専門科目や教養科目の上限を超えて、限界まで挑戦することが可能です。

 廣島くん、その「限界突破」に向けて挑戦中です。でも、不思議と悲壮感は伝わってきません。肉体的にも精神的にもキツイのは間違いありません。けれど、充実しているのだと思います。おそらく、自分がしてほしいのに、してもらえなかったことを、時を超えて未来の子どもたちにしてあげたいと、心の底から考えているのではないかと思います。そんな廣島くんを、私はひたすら応援します。

(つづく)