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◇愛情教育、この指とまれ◇その405◇明日への飛躍をめざして 名産大3年生物語 vol.65 竹澤 伸一

 原田周弥くんは、愛知県内から通う自宅生ですが、通学にはけっこう時間を要します。電車1本乗り損ねると、玉つきで遅れが生じ、名産大へ、教室へ到着をするのが遅れることがありました。

 ある時、列車の事故に伴う遅れについて、私に言い訳めいたことを言ったことがありました。私は、こう答えました。「不意の事故は仕方がないよ。場合によっては、駅で遅延証明書を発行してもらいなさい。だけどね・・。」

 ここから先は、あくまでも私見です。実は私は、前職の大学の時も、元職の中学校教員の時も、公共交通機関に何かがあった時でさえ対応できるような備えをすることを、常としていました。現在、単身赴任で名産大に奉職していますが、通勤時間は片道7分の徒歩です。自分が寝坊しない限り、勤務に支障が出ることはありません。

 かつて中学校教員の時、あってはならない失敗をしたことがあり、それ以来、365日、起床時間を5時20分と決めて遵守しています。だから私は、特に対外的な仕事に関して遅刻をすることは皆無です。

 原田くんにも、他のゼミ生にも、教職を選択している学生にも、専門科目で出会う学生にも、よくこんな話をします。反応はマチマチですが、原田くんは、いつも心を新たにしてくれています。

(つづく)