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◇愛情教育、この指とまれ◇その481◇まもなく社会人 名産大4年生物語 vol.51 竹澤 伸一

「将来の目標ですか?」珍しく稲田尚暉くんは少し考え込みました。「とってもありきたりなんですけど、温かい家庭をつくることですかね。」少し照れながら稲田くんは答えてくれました。

突然ですが、大学って、色々な意味で一生の出会いがあるところです。私自身に当てはめてみると、お互いにピンチの時に、何を置いても助け合ってきた親友を得たのも大学生の時です。もちろん、今の仕事の礎(いしずえ)をつくってくださった方々に出会ったのも、その多くが大学生になってからのことでした。

さらにプライベートなことを記すと、もうおよそ40年連れ添っている私の細君と出会ったのも、やはり大学生の時でした。思うに大学生の時って、高校生までとは違った多様な出会い方をする時機なのだと思います。名産大も、もちろんそうですが、全国、あるいは海外からも若者が集い、毎日のように出会いを繰り返しているのですから。

さて稲田くん。実に素敵な出会いがありました。「超」個人情報なので深入りはしません。読者の皆さま、どうか察してください。

稲田くんは、「番外編」のトップバッターとして登場していただいたように、地域随一の金融機関に就職します。資格取得に日々挑み、お客様対応に神経をすり減らす日常が続くことでしょう。でも稲田くんには、喜びや時には苦労を分かち合う人がいます。幸せになってほしいと願っています。

(つづく)