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◇愛情教育、この指とまれ◇その524◇アクティブラーニングはやっぱり学生が主役 vol.24 竹澤 伸一

ある授業に対する複数の「授業評価アンケート」のコメントを読みました。共通していたのは、「動画の効果的な活用」でした。この授業を取っていた複数の学生に話を聴くと、「動画とテキストの活用のバランスが良くて、過去から現在の様々な問題を考えるのに効果的だった。」という意見が集約できました。

「現代社会と自己」「哲学と思索」「宗教と祈り」「民主主義と近代の理性」「労働・幸福・真実の自己」「生命の尊厳・ヒューマニズム・新しい知性」「風土と文化、心と宗教」「古代思想と新しい思想」・・(一部、筆者によって言葉をアレンジ)。この授業のシラバスには、人間の本質に迫る難解な文言が並んでいます。学生の反応から察するに、「動画の活用」が「難解さ」を溶かし、わかりやすさを演出しているのだと思われます。

学生が「助かった・助けられた」と述懐していた特徴があります。学生たちの「自筆ノート」に対するフィードバックです。思想家や偉人に関する、理解の要点になるワードや感想文に対する提出時・提出後のフィードバックが、とても丁寧で、考えを深める助けになったと言うのです。

「マザーテレサが発した言葉で好きなものは?」「ガンジーの運動・行動に対してどう思う?自分だったら、どうする?」「リンカーンの演説や行動の背景には、何があったんだろう?」もちろん中学校や高校で、一度は考えたことがあったとしても、動画等を観て、改めて考え直してみることには大きな意味があります。

「ノートも活用した学生へのフィードバック」。これによって学生たちは、確実に思考力を深めています。

(つづく)